こんにちは、マーケティング戦略部です。
Go Toトラベルの対応を巡りドタバタとしている様子が連日報じられるなど、新型コロナウイルスはいまだ終息する気配を見せていません。
それでも、そろそろ旅行に行きたいというあなた。3密を避け、究極のソーシャルディスタンスが図れるこんな旅行はいかがでしょう。
「太平洋ひとりぼっち」
これは海洋冒険家の堀江謙一氏が1962年に出版した手記のタイトルで、1963年に市川崑監督・石原裕次郎主演で映画化もされました。
つい先日、『堀江謙一さんの単独太平洋横断ヨットが「ふね遺産」に』というニュースがありましたが、「太平洋ひとりぼっち」は堀江謙一氏がこのヨットで成し遂げた単独太平洋横断を元にした手記です。
1962年5月12日 堀江謙一氏は単独無寄港太平洋横断を目指し兵庫県西宮を出港、同年8月12日にアメリカのサンフランシスコに入港し、航海日数94日でこの偉業を達成しました。
使用されたヨットは全長5.8メートル。
小さなヨットですから水タンクがなかったようで、ペットボトルのない時代、堀江謙一氏はなんとビニール袋に水道水を入れて持って行ったそうです。
するとどうでしょう、と言うより、そりゃそうでしょうといった感じですが、太平洋の真ん中でその水は見事腐敗したそうです。今の時代なら「情弱か」などとネット民に叩かれそうな話ですが、この絶体絶命の状況、皆さんならどうしますか。
――全部捨てる。
堀江謙一氏が出した答えはこちらです。
そのうち雨も降るだろうとご飯はビールで炊いて食べてたそうで、まぁポジティブですね。
というか、ビールはあったんですね。酒飲みバンザイ。
この一見、無謀な挑戦に当時のマスコミの論調は「自殺行為」「人命を軽視した暴挙」とした批判的なものが多く、また、パスポートを持たずに出国したことなどから捜査対象となる「密航事件」とする声もあったようです。
しかし、この挑戦が成功し堀江謙一氏がサンフランシスコに入港すると米国は「コロンブスもパスポートは省略した」と尊敬の念をもって名誉市民として受け入れ、1か月間の米国滞在を認めたとのこと。
すると日本国内のマスコミ及び国民の論調も手のひらを返すように堀江氏の“偉業”を称えるものに変化したとか。60年近く前の出来事ですが、本質的な部分は今と何ら変わらない気がします。
新しいことを始める挑戦者は、いかなる外野の声があろうとも常に行動を起こします。大海に漕ぎ出すときは、一方では情報を遮断する勇気が必要なのでしょう。
なにかと情報が入ってきてしまう現代においては、その情報に捉われ身動きがとれなくなりがちです。人生を豊かにするにはインターネットばかり見ている場合じゃないかもしれませんね。
ひとつ、このテキストがインターネット情報を元に構成された事実のみが、心苦しい。
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